オールシーズンタイヤ、一時の盛り上がりに対して現在はやや大人しめのイメージ。特に国内メーカーの動向はトーンダウンの様相を感じます。やはり国内ではスタッドレスに勝るものは無し、ということなのか。
しかしながら、この状況において海外メーカー、特に筆頭となるグッドイヤーはその手を緩めず。今シーズン向けにプレミアムとして新たな「VECTOR 4SEASONS GEN-3」「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」を投入、雪路面での有効性を強調します。
この2つ、ともに欧州で研究、開発、生産されているもの。既存となる「Vector 4Seasons Hybrid」と「Assurance WeatherReady」を上回る第3世代に進化したことを強調。プレミアムを謳い従来を確実に超える性能に自信を示しています。
グッドイヤーではオールシーズンタイヤの訴求に本気度を感じます。新テレビCMを放映、渋谷駅前の大型街頭ビジョンにオリジナル動画を放映。また社長自らがTV出演しその優秀性を訴えます。
日本国内でオールシーズンタイヤの普及は正直まだまだ。想像だけれど数%というのが実勢かな。顕著な北米など(グッドイヤーによると普及率は北米が80%、欧州が50%ほど)に比較し、除雪環境や降雪後様々に変化する路面状況によって正直厳しい印象を抱きます。
それを打破する勢いで2019-2020年冬シーズンから変革になりました。そう国内メーカー(ブリヂストンを除く)が一斉に強調姿勢に向いて来た。そして3シーズン目、真価が問われることに。ただここまで来て残念ながらかつての勢いは失われているような‥
そんな状況にある中での海外勢、特にグッドイヤーの姿勢は揺るがず。存在そのものも地道に維持しひたすらアピールの姿勢を崩さず。挙げたような施策を連投し逆に強化を感じるほど。その最たるものが第3世代に進化した新導入「GEN-3」シリーズになるかと。
いずれにしても、いま正にその需要最大期に入りました。残念ながら国内メーカーの積極性が崩れている中で、グッドイヤーを筆頭に海外メーカーの動向には注目。果たしてどうなるオールシーズンタイヤ、ということです。

