米国でのタイヤ値上げが国内へ波及しないことを願う

 トーヨーの米国販売子会社Toyo Tire U.S.A. Corp.がディーラ-向け卸売価格の値上げをアナウンスした。2021年8月1日より冬用タイヤを除く全カテゴリーが対象だという。理由は、米国市場での原材料価格および物流費が高値で推移しているため。最大で8.5%もの値上げになるよう。

 この動き、対岸の火事と受けとめていいものか? 原材料価格および物流費の高騰は国内でも想定されること。コロナ禍における世界的要因として、いずれの国や地域でも挙げられるでしょう。

 過去、タイヤが国内市場で値上げされた際にも口火を切ったのは米国市場から。国内ではギリギリまで動向を見据えたけれど限界と判断、しかも1度ならず2度、3度続いた。いずれのメーカーも横並びでしたなぁ‥ 市場は相当の落ち込みがあったと記憶しています

 実際、国内へ波及する可能性は現時点で不明です。ただコロナ禍で天然ゴムは高値で推移しているのは間違いない。タイヤに限らずゴム製品の需要が増えている。ところがコロナ禍による労働力不足、原産国では台風に見舞われゴム農園は甚大な被害を受けているなどマイナス要因が重なっています。

 また輸送コスト、世界的な海上輸送が高騰しています。海ばかりではなく空も同様。航空貨物の運賃も値上げだという報告があります。

 原材料価格および物流費の高騰は米国市場に限定されたものではありません。世界的なコロナ禍の影響が多くの市場を混乱へ、その弊害が既に日常生活へも及んでいると考えるのが普通かと。

 という現状なら国内市場も時間の問題か。今のところトーヨーのみ、しかも米国市場でしか聞こえてこないけれど、いずれ世界的な値上げ敢行、という事態を覚悟した方がいいかもしれません。

 値上げを抑えるのに企業努力のみではもう限界、といういつものアナウンスが聞かれないことを願うばかりです。値上げが実行されたらまじヤバイ、と思います。

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