2025-2026年シーズンに向けたアジアンスタッドレスおよびオールシーズンタイヤの最新化とアップデートは、一つの大きな区切りを迎えました。
今シーズンの作業は、従来の過程にとどまらず、最新モデルの動向を加味し、また市場評価の推移を反映させることで、内容そのものの完成度を高めた点に意義があります。
今月末を目標に集中的に取り組み、予定通りに完了したという流れは、情報の鮮度と正確性を保つ上で欠かせない姿勢の表れであり、単なる更新ではなくアップデートとしての意味付けが成されました。
スタッドレスの中でも特に注目を集めるのは、やはりNANKANG「AW-1」です。従来モデルでもすでに氷雪路での効きについて高い評価を得ていましたが、新たなコンパウンドを採用することで、高速走行時や車線変更といった挙動における安定性がさらに引き上げられています。
HIFLYは、3シーズン目を迎えた「Win-turi 216」が引き続き注目されています。緻密なサイプ配列を特徴とするトレッドデザインは、氷雪性能と耐摩耗性のバランスを追求したものであり、投入当初の新鮮味から次第に信頼性へと移行していく段階にあります。
MAXTREKはより鮮明な進化を示しています。従来の「TREK M7」から「TREK M7 Plus」へと進化し、コンパウンドやパターンを含め大幅に刷新された結果、特に氷雪路でのパフォーマンス強化が期待されています。
またRADAR「Dimax ICE」は、アジアンスタッドレスの弱点を少しずつ克服しつつ、低価格を武器にユーザー層を拡大してきた背景があります。それは、単なる廉価品ではなく冬タイヤとして最低限安心できる水準を意識し、近年のアジアンタイヤのスタッドレス進化を象徴する存在になっています。
オールシーズンタイヤについては、これまで掲載数が少ないことが課題でした。今シーズンも大幅な拡充とはいきませんでしたが、それでもRADAR「Dimax ALL SEASON」が加わり5製品体制となり、少しずつではあるものの拡大の方向性が見え始めています。
このモデル群はV字型パターンを採用し、ウェットやスノーといった路面変化への適応力を高め、さらにオールウェザーコンパウンドによって気温変化にも柔軟に対応できる仕上がりとなっています。
市場におけるオールシーズンの選択肢拡大は、まだ端緒段階にあるとはいえ、ユーザーにとって着実に裾野が広がりつつあることを感じさせます。
今回のアップデートは、単なる情報更新ではなく、独自性と精度を両立させることを意識した作業となりました。地味ではありながらも、細部まで徹底して手を抜かず継続することによって価値が確実に高まっています。
2025-2026年シーズンに向けた完成度と信頼性は自負できるものとなり、今後の展開に向けた大きな一歩となるればいいなぁと考えています。一応報告。

