いまどんなクルマが売れている? を理解しておくことは、タイヤにとっても重要です。嘗ては毎月確認していたけれどいつしか知りたい時だけに‥ ということで久しぶりに詳細について確認します。ただ明日から8月だけれど、タイミング的に6月実績になります。なんとも‥ まぁショウガナイ。
2025年6月の日本国内新車販売実績は、全体として前年より増えていて、回復の傾向が続いています。新車の総販売台数は39万3,160台で、これは去年の同じ月と比べて5%ほどの増加となっています。
普通車は24万7,563台で前年比2.5%の増加、軽カーは14万5,597台で10%以上の伸びです。軽カーの伸びが目立っているのは、日本の実情に合ったコンパクトで使いやすいクルマへの需要が続いている為でしょう。
【乗用車】
1 トヨタ ヤリス 11,943
2 トヨタ ライズ 11,216
3 トヨタ カローラ 11,020
4 トヨタ ルーミー 9,470
5 トヨタ シエンタ 8,385
6 トヨタ ヴォクシー 7,365
7 ホンダ フリード 7,036
8 日 産 ノート 6,949
9 トヨタ アルファード 6,900
10 トヨタ ノア 6,763
【軽カー】
1 ホンダ N-BOX 16,158
2 ダイハツ ムーヴ 12,765
3 スズキ スペーシア 11,744
4 ダイハツ タント 11,232
5 スズキ ハスラー 8,303
6 スズキ ワゴンR 7,299
7 日 産 ルークス 6,063
8 三 菱 デリカミニ/eK 6,058
9 スズキ アルト 5,012
10 ダイハツ ミラ 4,662
乗用車部門の販売ランキングでは、トヨタが圧倒的な存在感を見せました。売れたのはトヨタ「ヤリス」で1万1,000台あまり。「ヤリス」はコンパクトで燃費がよく、若い世代や高齢者にも人気です。
2位には同じくトヨタ「ライズ」が入り、こちらはSUVタイプの小型車で、前年比で3倍以上も売れています。2025年春にマイナーチェンジされ、新しいハイブリッド仕様などが注目されて販売が一気に伸びました。3位は「カローラ」でこちらも定番ですが、前年より売れ行きは少し落ちているかな。モデル末期に近づいているのが理由と見られています。
一方、軽カーでは、ホンダ「N-BOX」がトップで、1万6,000台以上を売り上げています。これまで何年も続く人気の強さを示しており、日本における軽カーの代表格と言って間違いない。
但し、いちばん目を引いたのはダイハツ「ムーヴ」でしょう。新型に変わったばかりで、デザインや走りの質感、安全装備が大きく進化した為に一気に人気が高まり、なんと前年の3.5倍以上売れている。
スズキ「スペーシア」も根強い人気で3位。こちらは室内の広さや使いやすさが評価されており、ファミリー層に好まれています。
まとめると、2025年6月の新車市場では、トヨタが普通車部門で強さを見せ、「ヤリス」や「ライズ」といった小型車が主軸となり、セダンやミニバンではなく、より機動性と実用性に優れた車種へのシフトが継続しています。
またホンダ、ダイハツ、スズキといった軽カーメーカーが、それぞれの主力車種でしっかりと成果を上げました。主力モデルを改良、刷新していることもあり、2025年は軽カー市場の競争がさらに激化しつつあります。
これらの流れから、日本の新車市場はコンパクト性・燃費効率・安全性能といった要素がより重視される方向で推移しています。
燃費や使いやすさ、安全性を重視した小型車や軽カーへの需要が高まっており、日本市場特有のコンパクト重視の傾向がさらに強まっています。今後もこの流れは続くと考えられ、新型車の登場が販売ランキングに大きな影響を与える状況がしばらく続きそうです。