スタッドレスタイヤTVCM コロナ禍で消極展開?

 9月突入はスタッドレスタイヤ商戦開始の合図です、と強調していたのは2016-2017年シーズン頃まで。まだ暑さが残る中、TVCM開始でいよいよ感が高まったものです。ネットの普及でも一定の影響力を持つTVCMは外せない、ということだったかと。

 しかし、翌シーズン頃から状況に変化が。以前のタイミングで見られるのは一部に限られ、タイミングの後退が明らかに。しかもこれまでのようなインパクトある内容が見出せない。昨シーズンの繰り返しでは、と思える手抜き?も感じるほど。

 これは別としても放映のタイミング後退の理由は、暑さの影響と考えています。9月に入っても30℃以上が通常化。一般には残暑というのだろうけれど、どうみても真っ只中そのものに思えます。

 温暖の島化した日本、ここ3~4年の状況を見ると8月下旬では放映が早い。効果を効率的にと判断すればもっと後ろへ。

 そして今シーズン、既に9月も下旬ながら賑やかさほとんどなし。暑さはダラダラ続く。それ以上にコロナ禍の影響が大きいのでしょう。例年に比較し放映頻度は明らかに寂しいものになっています。それでもブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、トーヨー、グッドイヤーあたりまでは一応動きあるかと。

 一方海外メーカー、ミシュラン、ピレリ、コンチネンタルなどは変わらず頑なです。コロナ禍や暑さに関係なく気配ゼロ。ネットへ傾倒かと思えばそれも積極的じゃありません。正直市場の期待値に差異があるかと。国内メーカーの圧倒的なボリュームに対してCMでも得られる効果は限定的、と割り切っている。

 ただ効果は天候次第というのが実は大きい。季節製品はやはりそれなりの環境が整わないと需要が伸びません。結局最後はこれですね。

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