最新オールシーズンタイヤの双璧はこれ!

 最新のオールシーズンタイヤ市場では、ダンロップ「SYNCHRO WEATHER」とミシュラン「CROSSCLIMATE 3」が、まさに二強の存在として取り上げられます。どちらも、1年を通して履き替え不要という共通の利便性を持ちながら、その設計理念と得意分野は対照的です。

 簡潔に言えば、「SYNCHRO WEATHER」は生活環境への最適化、「CROSSCLIMATE 3」は高性能と全天候対応の両立を追求しています。

 まずダンロップの「SYNCHRO WEATHER」は、日本の四季と道路事情に徹底的に合わせて設計された、いわば日本人に寄り添うタイヤです。日本では春夏秋冬の温度差が大きく、梅雨期の豪雨、高温のアスファルト、冬の都市部の凍結路など、多様で移り変わりやすい環境が日常的に存在します。

 そうした気候特性をふまえ、ユーザーが1年を通じて安心して履き続けられることを最優先に開発を進めました。

 この為「SYNCHRO WEATHER」は、単なる全天候性能だけでなく、静粛性、乗り心地、転がり抵抗など、日常走行での快適性を重視したチューニングが施されています。雪道対応を確保しつつも、普段の街乗りや通勤、買い物でも違和感なく扱える自然な乗り味を実現しています。言い換えれば、生活の為のオールシーズンタイヤという位置付けです。

 一方、ミシュランの「CROSSCLIMATE 3」は、その開発理念からしてまったく異なります。欧州では都市間の移動距離が長く、高速道路の制限速度も日本より高い為に、冬の雪道よりもむしろ高速域での安定性や制動力が求められます。

 「CROSSCLIMATE 3」はそうした欧州の実走環境を前提に、夏も冬も妥協しないハイパフォーマンス・オールシーズンタイヤとして設計されています。

 ミシュランは長年培ってきたプレミアムタイヤ技術を応用し、走り味は非常にシャープで、ステアリングレスポンスや直進安定性は夏タイヤに近いところを狙っています。

 両者を対比するならば、「SYNCHRO WEATHER」は快適性と扱いやすさを核とした万能型、「CROSSCLIMATE 3」は走行性能を軸に据えた全天候型です。

 前者は都市部や温暖地域での通年使用に理想的で、静かで柔らかい乗り味が特徴です。後者はスポーティな走りを好むユーザーに適しており、雨や雪でも確かな安定感を発揮し、高速走行でもブレない路面追従性を見せる、と解釈します。

 どちらが優れているというより、求める価値観が異なるかと。日常の安心感と静かな移動を重視するなら「SYNCHRO WEATHER」、どんな天候下でも走りの質を損ないたくないなら「CROSSCLIMATE 3」です。まさに生活型と走行型という2つの理念が生み出した、最新オールシーズンタイヤの到達点と言えるでしょう。

ダンロップ SYNCHRO WEATHER の特徴
概要サイズ・購入はこちらあらゆる路面にシンクロする、次世代オールシーズンタイヤ カテゴリー:オールシーズン サイズ:15~21イン…
ミシュラン CROSSCLIMATE 3 の特徴
概要【新製品】サイズ・購入はこちらCROSSCLIMATEシリーズで培われてきた技術を更に進化 カテゴリー:オールシーズン サイズ…
ミシュラン CROSSCLIMATE 3 SPORT の特徴
概要【新製品】サイズ・購入はこちら高性能車やスポーティな走りを志向するユーザーへ カテゴリー:オールシーズン サイズ:18~21イ…
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