2025-2026年シーズン スタッドレスタイヤ等冬製品の最新化完了!

 2025-2026年シーズンのスタッドレスタイヤ・オールシーズンタイヤ・タイヤチェーンの最新化、アップデートが完了しました。

 まず主役となるのは例年通りスタッドレスであり、今シーズンも新製品の投入と既存モデルの熟成が並行して進んでいます。

 新製品は大注目の2つです。ブリヂストン「BLIZZAK WZ-1」」は、アイス路での絶対的な効きを突き詰めた性能特化型と位置付けられます。もうひとつが、ヨコハマ「iceGUARD 8」です。効きの持続性と低燃費性能を重視したバランス型を強調します。

 また2シーズン目となるトーヨー「OBSERVE GIZ3」、コンチネン「VikingContact 8」と「NorthContact NC7」は最新世代のコンパウンドやパターン設計が導入され従来以上の氷雪路性能が期待されます。

 一方で、既存の主要モデルは投入から3~6年を経ており、成熟期に入っています。ピレリ「ICE ZERO ASIMMETRICO」は発売から4年目に入り、中堅として信頼性を固める段階。グッドイヤー「ICE NAVI 8」は5年目に入ります。日本の冬用タイヤ市場では、このあたりから製品の安定性と信頼感が一層強まる傾向があります。

 また、ダンロップ「WINTER MAXX 03」とミシュラン「X-ICE SNOW」は6年目に突入し、ロングセラーとしての定着が期待される状況です。こうした既存モデルは即効性のある新技術こそないものの、年を経るごとにユーザーからの実績が積み重なり、選択肢としての安心感が増していくことになります。

 次に注目すべきはオールシーズンの動向です。近年は国内でも選択肢が広がりつつあります。今シーズンミシュランは、第3世代となる「CROSSCLIMATE 3」、そしてスポーツに特化した「CROSSCLIMATE 3 SPRT」を新たに投入します。全天候タイヤとしての枠を超えた存在感を放つ最新世代の製品であり、欧州を中心に評価されて来た「CROSSCLIMATE」シリーズの系譜を更に進化させたモデルです。(10月発売予定)

 2シーズン目となるダンロップ「SYNCHRO WEATHER」も注目でしょう。このモデルは前世代のスタッドレス並みとまでアピールしており、全天候型タイヤの新たな基準を打ち立てる可能性があります。

 タイヤチェーンについては、近年特に布製タイヤカバーの存在感が急速に高まっています。当初は緊急時の一時的な脱出用という位置付けに過ぎませんでしたが、ここ数年によって正式なチェーンとして認められる水準に達しました。

 その為に従来の非金属チェーンや布製カバー、金属チェーンが実用的な第3の選択肢として確立されつつあります。取り付けの容易さや走行快適性の高さから、一般ユーザーにとって現実的な選択肢となり、今後さらに市場での存在感を強めていくでしょう。

 2025-2026年シーズンは、新製品の投入数はそこそこながら、スタッドレスの主力モデルが成熟期に入り信頼性が拡大しつつある一方、オールシーズンと布製チェーンという新勢力が確実に台頭してきた時期と言えます。

 冬用タイヤ市場の構造は従来のスタッドレス一強から用途に応じた複数の選択肢へと変化しつつあり、その転換点にあるシーズンだとまとめられるでしょう。

 詳しくはそれぞれの専用ページで確認して欲しい。ということで、アップデートの完了を一応報告致します。

スタッドレスタイヤ性能比較
スタッドレスタイヤは最新第7世代まで到達、各メーカーの進化レベルは加速しラインアップは最新化。乗用車用に限らずSUV/4×4専用も…
オールシーズンタイヤ性能比較
オールシーズンタイヤの傾向、そうラインアップの筆頭としてはグッドイヤーに依然として高い注目が注がれます。ただ国内メーカーもそれに近…
タイヤチェーン性能比較
最新タイヤチェーン事情は、非金属、布製カバー、金属の3タイプで定着。非金属は装着の簡単さと乗り心地の良さが特徴。布製カバーは新たな…
タイトルとURLをコピーしました