東京オートサロン2019 じっくり見たタイヤ関連はこうでした!

 会場は華やか。しかも若い男性ばかりじゃなくて、子供連れや人生の先輩も楽しんでいます。方向性はこれまでのスポーツカーを超えてSUVへの動きが顕著。どのブースでも背高のクルマが見られます。

 例年、敷地内の屋外イベント会場は、ドリフトの派手なデモ走行などが行われるのだけれど、今回は同乗試乗会の場に。車種はいろいろ、私が見たタイミングはこの3台でした。

 アルファロメオ Stelvioクアドリフォリオ、三菱 ECLIPSE CROSS G Plus Package、日産 X-TRAIL 20X HYBRID CVT(4WD)。ドライバーの激しい走りにしっかり反応。アルファロメオのエンジン音は感動、SUVの見方が変わります。オンロードハイパフォーマンス格好いい。

 しかし、屋内では動きやエンジン音で圧倒することが出来ない為に、見た目重視の展開へ。その結果、A/T(All Terrain)やM/T(Mud Terrain)をド派手に演出します。その筆頭がトーヨーでは。

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メーカー別詳細レポート

ブリヂストン

 ブリヂストンは変わらず「POTENZA」シリーズの強調です。展示セットは大掛かり、そこに主張性を持たせたのが「007A」です。新時代のプレミアムスポーツとして当然かと。今シーズンは「S001」から移行が進むでしょうね。

 ところが一角に「ALENZA 001」を展示。プレミアムSUV向けのグローバルブランドとして2017年に登場した製品です。これには正直驚いた。最小でも市場に反応を示さなければいけない、という姿勢かと。間違いなくSUV人気来ています。

 また新製品として「REGNO GR-XⅡ」の発売がオートサロン終了後(15日)にアナウンスされました。なぜオートサロンでやらない? 残念。だからじゃないけれど、今回のブース展開はいまひとつ引き寄せるものがなかったような。そそくさと次へ移動‥

ヨコハマ

 ヨコハマもSUVへの流れを意識したよう。これまで同ブースでは見たことが無いデガイクルマ、そうフォード「F150 RAPTOR」が展示されました。装着するのは「GEOLANDAR X-MT」、昨年国内導入がアナウンスされたM/Tタイヤです。

 またミニバン/SUV向けとして「AVID ENVigor」を2019年秋に発売するという。ドレスアップに最適なルックス、そしてインチアップに最適なコストパフォーマンスの高さが売りです。

 ヒストリックブランドである「GTスペシャル」の復刻版も発売するよう。ポルシェ「356」の隣には復刻タイヤが展示されていました。

 2月から発売になるのが「BluEarth-GT AE51」です。グランドツーリングを謳いミドルセダンをターゲットに、走行、快適、環境の全性能に優れる、というから期待大きい。従来品はコンフォート「BluEarth-A」になります。

 そして最大興味はこれ、「ADVAN NEOVA」のコンセプトモデルです。実質「AD08R」の後継モデルでしょ。2013年発売から7シーズン目に入ろうとしている「AD08R」は、他競合に比較しアドバンテージが薄れています。今シーズン巻き返しなるか。

ダンロップ

 ブース全体はイエローカラーが例年以上に際立ちます。そこで人目を引くのが2台のベントレー、その1台は100年も前に製造されたものだという。これに装着されるダンロップ製タイヤ、時代を感じさるものです。最新の方は「SP SPORT MAXX GT」を装着していました。

 また「DIREZZA β」シリーズがレーシングスポーツのスパルタンさを醸し出します。パターンは特殊だし、派手さの演出には最適です。

 一転SUVに対する役割はファルケンに委ねたか。「GRANDTREK」シリーズの露出がありません。一貫した姿勢だしある意味潔い。ただ同様を貫いたブリヂストンさえも今回は「ALENZA 001」を持って来た。乗り遅れでなければいいのですが。

トーヨー

 「OPEN COUNTRY」シリーズをメインに据えて、オフロードマシンとの一体感を強調。北米で得た勢いを持って国内導入から3シーズン、ラインアップも出揃いそのお披露目でもあります。

 ただ中央奥に展示されており、トークショーや何やらの時は人が壁になり全く見られず。終わるのをじっと待つ。そんなのは私くらいか? 外側(通路側)へ置いてくれるとよ~く見られ納得だったんですけどね。

 オンロードは「PROXES SPORT SUV」をランボルギーニ「URUS」へ。2018年に登場したハイパフォーマンス向けSUVタイヤでシーズン注目のひとつになれるか、興味です。

 ケン・ブロック選手のモンスターピックアップトラックには、日本未発売の「PRPXES STⅢ」を採用。お祭りなので未導入でもいい、けど狙いがあるでしょ。そう今後の導入実現かと。期待します。

ファルケン

 ファルケンはオートサロン開催前にアナウンス済み。4×4とSUVタイヤを国内で新たに販売します。現在のラインアップでは初となる「WILDPEAK」シリーズがまずそれ。しかも2製品、「WILDPEAK A/T3W」と「WILDPEAK M/T01」です。オンロードからオフロードまで対応する4×4向けかと。

 またSUV/ピックアップトラック用ドレスアップとして「ZIEX S/TZ05」も発売。高速走行時の高いウェットグリップと静粛性を確立しているよう。

 3つも一気に出るのね! という素晴らしさ。但し、初期発売はいずれも1サイズのみ。拡大は状況を見て、になるのでは。いずれにしても米国で好評だというし、住友ゴムの国内SUV対応はダンロップではなくファルケンで、になるのでしょうか。展開としては面白いですけど。

 展示車両はフォード「F150 RAPTOR」、アウディ「R8」、シャコタンのトヨタ「ヴェルファイア」だったか。フォード人気がこんなところで感じられとは複雑だなぁ。

グッドイヤー

 グッドイヤーのコンセプトは明確、米国ストックカーレース「NASCAR」の世界観を伝えるというもの。参戦するトヨタ「スープラ」と「タンドラ」を展示。更にはピットクルーを体感できるタイヤ交換にチャレンジ。しかしながら、プロとの違いは明確。目の前でその様を見たけれど物凄く早いです! さすがプロ、驚く。

 で、見たかったのはこちら。新たなSUVラグジュアリー「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV」です。事前アナウンスでは「EAGLE」シリーズのフラッグシップ「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3」をラグジュアリーSUV向けに最適化したウルトラハイパフォーマンス、となっています。シンプルなパターンだけれど中身が凄いのかな。

 そしてこれも。そうグッドイヤーのオールシーズンで一翼を担うSUV用「Assurance WeatherReady」です。いずれも片隅に置いてあった感強いのですが、私にとってはこれがメインです。

オートウェイ

 アジアンタイヤを主とするオートウェイは3年連続の出展。昨年(2018年)は新たなブランド NEUTON(ニュートン)がここでお披露目されました。今年はどうよ? 事前確認では Armstrong(アームストロング)というのが展示されるらしい。米国メーカーながらピレリに買収された、とネットにはあるけれど‥ 詳細はこれから確認します。

 展示はNANKANG、ATR RADIAL、HIFLY、ZEETEX‥などがメインになるかと。定番製品の確認ですね。ただ2018年11月から導入になったATR RADIAL「PLATINUM HP」が展示、これは興味です。インドネシア製、コンフォート性能の特徴を謳いコンパクト、セダン、ミニバンなどが対象。トレッド面は結構繊細だ。

 タイヤのボリュームまでは達していないけれどホイール関連も賑やか。オリジナルを含め扱い数はかなりのものです。そう言えば、多数の注文で年明けでもタイヤホイールセットの発送が遅れているというし人気も頷けます。

 またブースではウルトラ電流イライラ棒、スロットカーグランプリ、そして大人気? キャンペーンガールのステージなど多彩。このあたりはスルーしてひたすら製品確認に集中しました。

NITTO

 NITTOは10年ぶりにフルモデルチェンジしたJL型「ジープ ラングラー」に「RIDGE GRAPPLER」を、トヨタ「タンドラ」には「TRAIL GRAPPLER M/T」を、そして「ダッヂ チャレンジャー」には「INVO」を装着。いずれも大口径で北米向きね、を改めて感じさせるものとなりました。

 一昨年(2017年)はスポーツ「NT555」の後継「NT555 G2」、SUV用「NT421Q」のお披露目でした。装着車種もLEXUS「NX」を採用すなど洗練さがあった。しかし、昨年(2018年)から一気に舵を切りワイルドな世界の流れに。

 「GRAPPLER」シリーズの露出拡大を図るのが狙いでは。プラスしてオンロードで斬新なトレッド面を持つ「INVO」も添えましょ。これにより国内におけるNITTOの位置付けを新たな方向に導きたい。そういう印象を受けました。

 カスタムカーの王道とまで言われたNITTO、これまではスポーツに傾倒したもの。しかし、世界的な車種人気の変化はワイルドなオフロードへ導きます。時代の流れは激しいですね。

東京オートサロン2019 もタイヤに傾倒した独自視点で伝えます
東京オートサロン2019に昨日、そう中日となる1月12日に参上しました。東京駅で新幹線を降り京葉線ホームへ向かいます。老化が進む私…
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