冬用タイヤ装着率調査 東北6県全体の装着率は91.4%

 NEXCO東日本東北支社が2025年12月上旬に実施した冬用タイヤ装着率調査は、東北地方に本格的な冬の気配が広がり始める時期に合わせて行われたものです。

 調査期間は12月1日~4日までで、高速道路のSAやPAに停車している車両を対象に、実際にタイヤを確認する目視方式で実施されました。

 この調査で、東北6県全体の冬用タイヤ装着率が91.4%に達し、地域全体が早い段階から冬の道路環境に備えていることが明らかになりました。

青森県:100%
岩手県:97.1%
秋田県:100%
宮城県:82.1%
山形県:96.6%
福島県:90.3%

 青森県と秋田県では装着率が100%となり、日常的に積雪や凍結が発生しやすい環境が強く反映されていると言えます。岩手県や山形県でも90%台後半という高い数値が記録され、気温が急激に低下する内陸部を中心とした地域特性が、ドライバーの冬装備への意識を高めている様子が伺えます。

 一方で、都市部や沿岸部の交通量が多い宮城県では82.1%となり、降雪が比較的遅れがちな気候や、冬タイヤへの交換時期に幅が生じやすいという事情が数値に影響していると考えられます。福島県は90.3%と高い水準で、会津や中通りなど多様な気象条件を持つ県内の地域性が装着率を形成しています。

 また、この12月上旬の結果が、11月上旬の段階から大幅に上昇している点は非常に注目されます。11月上旬の装着率は38.0%にとどまっており、そこからわずか1か月で多くの車両が冬タイヤへ履き替えたことになります。

 この増加は、東北地方の季節変化が短期間で急速に進むことや、寒波の到来時期を見ながら交換のタイミングを判断するドライバーが増えていることを示しています。

 近年は初雪や路面凍結の時期が年ごとに変動しやすくなっているので、12月上旬が毎年装着率が一気に上がる時期として定着していることが読み取れます。

 今回の調査結果は、冬期の高速道路を安全に利用する為の重要な指標として活用されます。冬用タイヤの装着率が高いと言うことは、降雪や凍結による交通障害の防止や、事故そのものの抑制に大きく寄与します。

早めの冬用タイヤ交換で安全ドライブを!~まだ約1割のお客さまが冬用タイヤ未装着です!~ | NEXCO東日本
NEXCO東日本からのプレスリリースです。「早めの冬用タイヤ交換で安全ドライブを!~まだ約1割のお客さまが冬用タイヤ未装着です!~…
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