タイヤチェーン脱着スペースの使い方と周囲への配慮

 チェーン脱着スペースは、雪道を安全に走る為にとても大切な場所ですが、初めて使う人にとっては何を意識すればいいのか分かり難いと感じやすい場所でもあります。

 まず、このスペースが用意されている一番の理由は、危険な場所で作業をしない為です。雪が降っている道路では、路肩や走行車線のすぐ横でクルマを止めると、後ろから来たクルマが止まりきれずに追突する可能性があります。

 特に雪道ではブレーキが効き難く、ドライバーの視界も悪くなりがちです。チェーン脱着スペースは、そうした危険を減らす為に、周囲よりも広く、安全に止まれる場所として作られています。なので、少し先まで我慢しようと無理をせず、見つけたら早めに入ることが大切です。

 スペースに入る時は、急に減速したり、いきなり曲がったりしないように注意します。後ろのクルマも雪道で余裕がない状態なので、ウインカーを早めに出し、ゆっくり進入することで、周囲にこれから入ります! という意思を伝えられます。

 チェーンの脱着する作業中は、自分のクルマだけでなく、周囲の動きにも意識を向けることが重要です。作業に夢中になると、周りが見えなくなりがちですが、近くで別のクルマが動き出すこともあります。クルマの外に出て作業する以上、常にここはみんなが使う場所という意識を持つことが必要です。

 また、装着に時間がかかりそうな場合でも、慌てる必要はありません。ただし、事前に手順を理解していないと、無駄に時間が延びてしまい、後から来た人を待たせることになります。家で一回練習しておくことは、結果的に周囲への配慮にも繋がります。

 作業が終わったあとの行動も重要です。チェーンがしっかり付いているかを軽く確認するのは必要ですが、スペース内で何度もクルマを動かしたり、長時間とどまったりするのは避けるべきです。

 ここは休憩場所ではなく、あくまで「脱着のための場所」です。確認が終わったら、出来るだけ早く出発し、次の人が使えるようにします。この早めに譲るという意識が、全体の流れをスムーズにします。

 周囲への配慮という点では、ゴミの扱いも見落とされがちです。チェーンの袋や使った手袋をその場に置いていくと、雪に埋もれて見えなくなり、後で道路に出てしまうことがあります。小さなゴミでも、雪道では思わぬ事故の原因になります。必ず持ち帰ることが大切です。

 チェーン脱着スペースは、自分が助かる場所であると同時に、皆で安全を守る場所でもあります。自分の作業を安全に行い、必要以上に場所を占有せず、次の人のことを考えて行動するだけで、冬道はずっと走りやすくなります。

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