サマータイヤとノーマルタイヤ、実はこの2つ、同じ意味で使われることが多い。しかしながら、混乱しやすい言葉でもある為に整理しておこうかと。
まず、サマータイヤは、名前のとおり夏用のタイヤです。春~秋にかけての暖かい時期に使う為のタイヤで、乾いた路面や雨の日の濡れた路面でしっかり止まり、コーナーでも安定して走れるように製造されています。暑い路面の上でもゴムが柔らかくなり過ぎず、安定して走れるように調整されているのが特徴です。
ではノーマルタイヤとは何か? 日本ではスタッドレスタイヤじゃない普通のタイヤという意味で使われることが多い。つまり、多くの場合はノーマルタイヤとはサマータイヤのことを指しています。
但し、ノーマルタイヤという言葉は、正式な名称ではなく、人によって意味が少しずつ違う場合もあります。例えば、ある人はオールシーズンタイヤをノーマルタイヤと呼ぶかもしれません。
ここで一番大事なのは、ノーマルタイヤという言葉は曖昧だということです。正確に伝えたいときはサマータイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤとはっきり使った方が誤解がありません。
サマータイヤは、暑い時期の道路で一番性能が出るように製造されていますが、気温が下がってくるとゴムが固くなってしまい、止まり難くなったり滑りやすくなったりします。だから、冬に使うのは危険です。
逆にスタッドレスタイヤは寒さや雪に強いのですが、夏に使うと止まり難かったり摩耗が促進されたりしてしまいます。
つまり、サマータイヤ=夏用の性能が高いタイヤ、ノーマルタイヤ=多くの人がサマータイヤのことをそう呼んでいるけど、正式な言葉ではない、というのがまとめになるかな。
安全の為には、季節に合わせてちゃんとタイヤを使い分けることが大切で、そのときはノーマルなどのあいまいな言葉より、サマータイヤ、スタッドレスタイなど、はっきりした名称を使用する方が確実です。