タイヤ交換を安全にしっかり行う方法・手順

 タイヤ交換はどの工具を使い、どう行うのか理解が必要です。また緊急で車載工具が必要になった場合に何処にあるのか? これって重要なので知っておく必要があります。

 ランフラットタイヤ装着車、また最近ではパンク修理キット(シーラント等)の搭載も増えており、必ずしもスペアへの交換が必要ではなくなっています。それでも夏タイヤからスタッドレス、もしくは逆の交換など、もしDIYで行うには正しい方法を理解することが重要です。

 タイヤ交換は正しい工程を踏むことで安全に行うことが出来ます。反面、間違った知識では危険度が高まります。その後の走行に支障も。緊急事態以外でもし自信がなければ、専門業者へ依頼した方が良い場合もあります。決して無理の無いように、安全面には細心の注意を払いましょう。そして確実に!

まずは準備が大切!(工具類など)

 タイヤ交換作業で重要なのが工具類です。基本的には車載の工具類で可能です。走行中などの緊急事態ではこれらを利用することになります。その時どこに積んであるの?? ではまずいので平時に一度確認しておきましょう。

 通常はトランクの中、スペアタイヤが積んである近辺に収まっているはず。最近はより簡素化されていますが、ジャッキ類、レンチ、ドライバー等が一般的です。

 自宅等で行う場合は、油圧式のジャッキ、十字レンチ、収縮式のレンチ(ソケットレンチ)、インパクトレンチ、タイヤストッパー、空気入れ、そしてトルクレンチなどあればかなり快適、安全に作業が行えます。

 作業環境は基本的にコンクリートやアスファルト上で平らなこと。車周りは作業ができる十分なスペースを確保。サイドブレーキはシッカリと掛けましょう。作業スタイルは動きやすい、そして汚れてもいい服装で。サンダルなどは避け運動靴などがいいでしょう。手袋は専用のものありますが軍手でも十分。怪我や汚れ防止にもなります。

いよいよ作業開始

タイヤストッパーの位置

 車のエンジンは切り、サイドブレーキをしっかりと掛けます。作業効率を上げる為に、交換するタイヤは各所に配置しておくこといいのでは。そしてストッパーを対角線へ固定、ジャッキアップしている時にクルマが動くのを防ぐ為です。左前を交換する場合は右後、左後を交換する時は右前、という位置関係です。

ジャッキアップポイント

 いよいよ作業開始。ジャッキアップをするのには車のジャッキアップポイントを探します。これはボディのフロア面が補強されている部分で、通常車体下、前タイヤの後ろ、後タイヤの前に計4ヶ所あります。

 下から覗いてみると切り欠けのようになっているのが目印。分からない時はクルマの説明書で必ず確認しましょう。違った位置でジャッキアップすると、フロアを変形させてしまうことがありますので注意が必要です。

 その位置を確認したらタイヤが地面から浮き上がらない程度にジャッキアップします。上げきらないのはナットを緩める際に空転を避ける為です。なおジャッキは油圧式だとかなりラク、作業に掛かる労力が半減、いやそれ以上。2t式位なら価格的にもかなりお得です。

ホイールナットを緩める

 レンチを利用してナットを緩めます。この場合、軽く緩める程度でナットを完全に外さないようにします。締まっているのが解ける程度かな。

 その際の姿勢は、片膝を立てた状態でレンチを水平に保つこと。力が入れやすくナットのなめを防ぐ為です。稀にレンチの上に足を乗せて力任せにしている人を見ますが、ナットをなめるなど好ましいことではありません。

 車載工具のレンチは正直力がしっかりと掛け難く作業性がよくないです。その為、市販のソケットレンチがお勧め。特に長さ調節が出来れば作業性が向上します。数サイズのソケットがセットされているので、幅広い車種に対応出来ます。安さを求めるなら十字レンチでも十分かと。

 因みにインパクトレンチなら更にラク。但し、使い方をシッカリ理解した上で、というのが重要です。軽く緩める程度が実は結構難しい。慣れないと最初の段階で緩める程度を超え一気に外れてしまいます。加減に対する慣れ必要かな。

ホイールナットを外す

 ナットが緩んだら更にジャッキアップ。タイヤの下に手のひらが入る位の高さを意識します。低すぎると外し難く、高すぎると車のバランスが崩れ危険です。フロアのゆがみなども危惧されます。それと万が一ジャッキが外れた時の車体落下に備え、別のタイヤをフロアの下へ置いておきますか。これ安全性のポイントです。

 適度な高さをキープしたらナットを外します。既に緩んでいるので力を大きく掛けることはありません。十字レンチを使うとクルクルと作業性がアップ。慣れるとひと回しでナットが完全に外れるようになります。インパクトレンチなら一気にダダダダダ、であっという間に完了!

ナットは対角に緩める、締める時も同じ

 ナットは転回の順で外すのではなく、対角で同じような緩みの状態をキープして外すのが理想です。完全に外したら転がっていかないよう適当なモノに一時入れておくこと。見失ったり散乱を防ぎます。

タイヤ交換

 タイヤを外します。最新は随分軽量化されていますが、それでも大きいサイズは重量がありますので体制をしっかり取りましょう。じゃないと親父は腰をやられます‥

 交換するタイヤをはめ込み(方向性のある場合など向きに注意)、ナットを仮止めします。全てが収まったら更に締めこんでいきます。対角に、そして自然に回してそれ以上行かないところまでを意識します。まだジャッキアップの状態にあるので完全な締め込みは行いません。

ナットの増し締め

 この状態でジャッキを下げますが注意が必要。油圧式の場合はゆっくり慎重にバルブを解放するようにしましょう。するとスロー状態で下がります。一気にバルブを回すと勢いよく落ち、当然ボディもその勢いで落下するので危険です。これ絶対厳守。

 しかもタイヤがちょっとだけ地面につくくらいまでで止めておきます。まだ締め込みがゆるんだ状態で、完全に下ろしてしまうとボルトやナットを傷めてしまう可能性があります。

 この状態で増し締めをします。やはり対角に締め込みます。インパクトレンチでは最小トルクをうまく活用し締め込み過ぎないところまでに抑えます。

トルクレンチ

 締め込みは力任せにこれでもか!これでもか! はいけません。ナットが外れるのではという心配から、レンチの上に足を乗せ体重を掛けギュッギュッするのは止めましょう。なめたり、ハブボルトの強度を落とす恐れがあります。

 適正トルクで行うのが理想です。なのでトルクレンチがあれば最良な状態で完了させられます。自信の無い人や作業経験の少ない人ほど、トルクレンチが有効だと思います。

 使い方は決して難しくありません。ただ締め込み適正値は必ずクルマの取説で確認を。また正しい使い方をする為にトルクレンチの取説も熟読して下さい。使い方を間違うと適正値がズレてしまいます。

 ナットの締め忘れは脱輪につながり大変危険です。すべてOKと思っても今一度締め忘れが無いかすべてを再点検しましょう。

空気圧(最終点検)

 問題がなければ最後の工程、そう空気圧の確認です。保管時に半分、もしくは1/3程度まで空気を抜いていますので規定値まで充填する必要があります。もし抜いていなくとも自然に抜けていますので空気圧の確認は必要です。

 一応これで作業は終了。ただそこはしっかり取り付けが出来ているか心配だし必ず試走を行った方がいい。いきなり全開は無しね。問題ないようなら完了です。

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