タイヤチェーン装着時、速度の出し過ぎには注意!

 チェーンを装着するシーンは程度の違いこそあれ、アイス路や雪路などが想定されます。ここではいずれも急の付く運転、急停止、急ハンドル、急発進などは避けなければなりません。操縦安定性が著しく低下し大変危険ですから。

 これを繰り返すと損傷し寿命が短くなる恐れもあります。更には速度の出し過ぎにも注意を払いたい。メーカー指針としてこれ以上の速度で走行しないで欲しい、となっているはず。非常に重要なことです。

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最高速度の指定を必ず守ること!

 例えば、非金属タイプの人気製品であるカーメイト「BIATHLON Quick EASY」、メーカーからは50km/h以下厳守となっています。一方、金属タイプならKONIG「CL MAGIC」、こちらは50km/hを超える速度は出さないで欲しい。そして簡単装着を謳うタイヤに被せる布製カバー、「AutoSock」は制限速度50km/hだという。

 ここに挙げた3点はいずれも50km/hまでを目安としています。その他も多くは最大50km/hが目安です。しかし、どうだろう? 個人的感触かな? 氷雪路での50km/hは相当速いと感じます。乗り心地や効きの高さから安心が得られると速度が自然と出てしまう? それとも危険度にマヒしている?

飽くまでも緊急用の滑り止め装置

 メーカーからの注意喚起も発せられています。指定速度は絶対厳守です。それだけ正しい使い方をしないと危険もある、ということ。ここを噛み砕いてまとめるとこうなるかな。

 チェーンは飽くまでも緊急用の滑り止め装置であり、アイス路や雪路を少しでも安全に走行出来るようにする製品です。従って装着すれば通常と全く同じ走行が可能となる訳ではありません。

 しかも消耗品であることを理解すべきです。クルマの速度が上がる程に摩耗が進行し寿命に影響します。直進性が悪くなりふらつきが発生しコントロール悪化にもつながります。また速度が上がればいくらタイヤにフィットさせても遠心力でタイヤから浮き上がります。最悪は車体に接触し傷つけたり、外れたら重大な事故になる可能性があります。

 特に高速道路を走行中は、周囲のクルマに流されて知らないうちにオーバースピードになりやすいので注意したい。

 JASAA認定品は距離600km以上の耐久性や、日本一長い関越トンネル(10km以上)も装着したままで走行可能な製品を認定しています。でもこれを選んだから万全、とは言い難い。ライフへの意識と安全性を考え、速度の出し過ぎはいずれもマイナスを招く恐れがあることを理解しておくべきだと思います。

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