タイヤを新品へ交換するメリットは4つ!

 タイヤはカー用品の中でも高価なモノです。その為、新品に交換したあと後悔しないよう事前によ~く吟味し選びたいものです。でも新品へ交換すると具体的にどんなメリットがあるのでしょう?

新品へのメリットはこの4つ!!

 最大は、それまで性能が低下し安定性や安全性が失われていたクルマの性能(体感)が大きく改善されることです。快適性が向上するし、低燃費も期待出来ます‥ など大きくは4つの点で向上効果が感じられるかな。

 まず安全性、ウェットでの向上により雨の日でも安全に走行出来ます。またフレッシュなゴムで快適な乗り心地、そして静粛性が復活します。更には負荷が低減し低燃費にも繋がります‥ のように起因するマイナス要素が解消されます。

安全性が向上

 まず、安全性について。タイヤはクルマと路面が接する唯一の接点であり、そこが健全であることが直結して事故の起き難さに繋がります。

 新品時のトレッドの溝は、一般的な乗用車用タイヤで概ね7~8mm前後あり、この深さとパターン設計により雨水を効率よく逃がして路面とゴムが直接接触する面積を確保します。

 溝が浅くなると水を捌く能力が低下し、クルマが水膜の上を滑るハイドロプレーニングを起こしやすくなります。ハイドロプレーニングは速度、水深、溝の深さの組合せで発生する現象で、発生すると操舵、制動の効きが急激に落ち、重大な事故に繋がります。

 更にゴムは時間とともに酸化やオゾンによる劣化で硬くなり、路面の微細な凹凸に追従出来なくなる為ドライ路面でもグリップ性能が低下します。結果として新品に交換することで制動距離が短くなり、急制動や雨天時の安全余地が確保されるという明確な効果が得られます。

走行性能の回復

 次に走行性能の回復について。タイヤは単なるゴムの塊ではなく、表面のトレッド、トレッド下の保護層、ベルトやカーカス等からなる複合構造体です。新品ではこれらの要素が設計どおりに機能し、接地圧の分布やショルダー剛性、サイドウォールの反応が最適化されています。

 摩耗や偏摩耗が進むと接地形状が乱れ、ハンドル操作に対する応答が曖昧になったり、高速での直進安定性が落ちたりします。

 近年のタイヤ設計ではトレッドに複数のゴム硬度を使い、センターは耐摩耗を優先、ショルダーはコーナリング時のグリップを優先するようなマルチコンパウンド設計が採用されています。

 こうした設計の恩恵を受けるには新品のコンディションが前提で、摩耗タイヤでは本来の性能を発揮できません。また、サイプやパターン形状は新しいほど微細な路面把握に優れ、濡れた路面でのトラクションも良好です。したがって新品交換は本来そのタイヤに期待された応答性を取り戻す行為でもあります。

乗り心地と静粛性の改善

 乗り心地と静粛性の改善も見逃せない利点です。タイヤは路面からの振動を吸収するクッションの役割を担っており、内部のゴムや繊維、ベルトの接着状態が良いと微細振動を効果的に減衰します。

 古いタイヤは内部の接着劣化や不均一な摩耗が進む為に振動がボディに伝わりやすくなり、ロードノイズも増加します。

 最新モデルにはトレッド内側に吸音スポンジを入れる、ブロック配置の変化で共鳴を分散する、変則的な溝形状でノイズ周期を分散するなどの工夫が施されていて、新品に替えるとこうした静粛設計の恩恵が直に感じられます。

 長距離を運転する回数が多い人には疲労軽減という実利的なメリットになりますし、車内での会話やオーディオの聞きやすさにも影響します。

低燃費への期待

 タイヤの燃費影響は転がり抵抗という物理量で表されます。クルマが進むときタイヤは接地部分で潰れ、再び元に戻るというエネルギー損失を生みます。この損失が大きいとエンジンはより多くの仕事をする必要があり、燃料消費が増えます。摩耗やゴムの硬化で接地挙動が乱れると無駄な変形が増え、転がり抵抗が上がりがちです。

 一方で近年のタイヤは、シリカや高機能ポリマーを配合してエネルギー損失を低く抑えつつウェットグリップを確保する、低燃費タイヤが普及しています。

 つまり新品に替えることで、設計段階で狙った低転がり抵抗の特性が再現され、走行条件によっては燃費が数パーセント改善することも期待できます。燃費改善分が年々のガソリン代で埋め戻されるかどうかは走行距離やタイヤ価格に依るものの、走行距離が長い人ほど新品交換による燃料節約の効果は相対的に大きくなります。

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