タイヤの在庫期間と使用期限

 タイヤの賞味期限と言えばその限界と受け止められるかな。限界も捉え方いくつか、そう既に装着しているものから、ショップでの在庫期間などあります。これを何年までならOKよ! と示すのは正直デリケートな部分で難しい。

 使用タイヤの限界を知るのは、スリップサインとクラックによるものが目安になるのは触れている通りで、摩耗と劣化とも言い換えられます。しかし、状況はそれぞれ異なるし一般には3 ~ 4年を目安にそれ以下やそれ以上にもなります。

 また購入に際してショップでの在庫期間は短い程いいと思うけれど、製造週など指定による購入は出来ません。でも在庫期間中に性能変化があったのではがっかり、安全面でも不安です。そこでメーカーが示す指針を参考にしてみたい。(以下ブリヂストンによるものです)

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在庫期間

 まず店舗での在庫期間について。製造から販売までの在庫期間中に性能は変化するのか? これ気にする人居るでしょ。当然か! ならいったいどれほどの期間までなら性能保持が図られるのか。

 ブリヂストンでは夏タイヤ及びスタッドレス双方(乗用車用)において、3年間は同等の性能を保つことが確認されているという。但し、適正に保管されていることが前提です。

 実証の為に、保管期間とウェット制動距離の関係をテストしています。実施日は古いけれど2006年9月、2006年製、2005年製、2004年製、2003年製を比較し制動距離と指数を公開、その結果はこう。

2006年製 制動距離26.0m 指数100
2005年製 制動距離26.1m 指数100
2004年製 制動距離26.3m 指数101
2003年製 制動距離26.6m 指数102

 またスタッドレスに関しても、保管期間と氷上制動距離の関係として実施しています。実施日は2007年8月(スケートセンターにて)、2007年製、2006年製、2005年製、2004年製を比較。

2007年製 制動距離10.66m 指数100
2006年製 制動距離10.73m 指数101
2005年製 制動距離10.74m 指数101
2004年製 制動距離10.70m 指数100

 いずれも微妙な差です。この結果、3年間は同等の性能を保つ、としているのでしょうね。

乗用車用タイヤの在庫期間中の性能変化について-ブリヂストン

使用期限

 次は既に装着済みに関するもの。これ使用開始後5年以上経過した製品については、継続使用に適しているかどうか、すみやかにショップ等で点検を受けることをお奨めする。更に外観上使用可能のように見えたとしても、製造後10年を経過したものは新しい製品に交換されることをお奨めする、だそう。

 この年数は飽くまでも目安、点検などで不具合無しと判断出来る場合でしょう。それでも5年を一応の目安とし、それ以前でも摩耗や劣化が進んでいるなら問題ありとして新品へ交換してね。そして10年経過は同様の考え方の最終寿命として捉えます。でも10年使い続けるのって実際可能かな・・

長期経過タイヤの点検・交換-ブリヂストン

製造年週の確認方法

 タイヤサイドには、ホイールに近い位置に製造番号「DOT(Department Of Transportation)コード」が刻印されています。多くの国で法律的に義務づけられている表示、日本国内では国交省の安全基準を遵守しているか基準内であるタイヤに表示されています。但し、片側にのみに表示されているので、クルマに装着した状態では確認出来ない場合があります。ここ注意かと。

 製造番号は下4桁、(例1907)が製造年週を示します。最初の数字19は週、19週目(5月)です。一方後ろの数字07は年、2007年を示します。1999年以前に製造されたものは、下3桁(例109)の数字が製造年週を示します。最初の数字10が週、10週目(3月)。一方後ろの数字9は年、1999年を示します。

 因みに週は、その年の第1日曜日から始まる週を第1週=01、以降02、03・・と12月の最終週まで。2007年を確認してみると52週、12月30日から53週目・・

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