ダンロップ ミニバンタイヤの進化過程を探るとこうなる

 ダンロップのミニバンタイヤについて歴史を辿ります。現在の最新は「エナセーブ RV505」、2019年6月発売です。「RV504」が進化。風や重さにふんばりが効く ふらつきにくく快適 が主張点。FUNBARI TECHNOLOGYの効果で耐ふらつき性能19%向上、耐偏摩耗性能53%向上を主張。ここに至る過程を見ていきましょう。

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当初はRV専用

 ミニバンタイヤの起点となるのは、1995年前後に登場したトーヨー「TRANPATH MP」です。専用タイヤとして始めて登場し注目を得ることに。一方ダンロップは「LE MANS RV」をラインアップ、しかしこの時はミニバンではなくRV車用としての括りです。当時のリリースは、国産車販売台数の過半数がRV車という近年の状況・・と触れています。

 2000年に次世代RVタイヤとしながらも、ミニバン・ワゴン専用を謳う「LE MANS RV RV501」を発売。シミュレーションであるデジタイヤ技術を初めてミニバン専用へ採用、車種特有の偏摩耗や片減りの対応を訴えます。

 2005年に「LE MANS RV RV502」が登場、この時もまだ新世代RV専用としての括りです。名称に RV が2つも付いているし、RVとは元々キャンプなどアウトドアの用途へ向けられたものです。それが日々の生活の中で使用する街乗りへと変化したことで、ミニバンとなったのです。RVという言葉、現在ではミニバンへ繋がり難い。SUVやワイルドな4×4のイメージです。

エナセーブの登場

 そしていよいよ「エナセーブ」へ進化します。2009年に登場した「エナセーブ RV503」は翌2010年から導入される低燃費タイヤを意識したもの。従来に比較し転がり抵抗を約20%低減しました。ただ初期段階の低燃費タイヤに見られたウェット性能に対する不安が払拭出来ていなかったかな。

 2013年には「エナセーブ RV503★」が投入されます。ラベリング制度のウェットグリップ性能がそれまでの「c」から「b」へとアップグレード、数値でも8%の向上を謳います。実質的にウェット性能向上が図られたマイナーチェンジ版、後期形という捉え方が出来そうです。

 そして2015年「エナセーブ RV504」へ進化。エナセーブシリーズそのものが第2世代に入り、「RV504」も当然方向性を合わせます。ヨコハマ「BluEarth RV-02」とは追求レベルが微妙に異なるも、同時期の発売で競合として比較されるケースが目立ちました。

 最新は冒頭触れた「RV505」です。ヨコハマ「BluEarth RV-02」を先行します。現在のミニバンカテゴリーは多彩に変化、より上質の快適性を追求した「プレミアム」、高速走行やハンドリングを追及したスポーティ&ドレスアップ=「スポーツコンフォート」、静粛性と乗り心地を両立したコンフォートから標準性能重視までフォローする「コンフォートスタンダード」、そして「軽カーハイト系」が加わる新たな構築を実現します。

 その中で「RV505」はコンフォートスタンダードの位置で最大性能を主張します。

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