オールシーズンタイヤの興味拡大は間違いないけれど‥

 2019年シーズンの冬タイヤ、そこに食い込んできたのはオールシーズンです。一応 M+S(MUD+SNOW:マッド&スノー、MUDは泥やぬかるみ、SNOWは雪)が刻印され、何よりもそれ以上の評価ポイントになるスノーフレークマークが記されます。しかも注目されるのは冬シーズンへ向けてのいま。これなら大きな意味で冬タイヤのひとつと言えるのでは

 今シーズンの隆盛は既に伝えているところ。昨シーズンまでとは全く異なるこの状況がなぜ起きたのでしょうか。突然沸いて来た訳じゃない。カテゴリーを起こしけん引して来たのはグッドイヤー、この功績によるものです。

 現行の「Vector 4Seasons Hybrid」は初期発売こそ2008年だけれど、2016年新たに日本の冬用タイヤの証である SNOW マークが追加刻印され冬性能への信頼を強調。また欧州の輸入品であったものを国産へ切換え、性能・機能はそのままにデリバリー性の確保を実現するなど地道な進化熟成、そして普及に努めて来ました。

 世界初のオールシーズンタイヤを発売したのもグッドイヤー、1977年に投入された「TIEMPO」がそう。ここからその歴史が始まります。しかし日本国内では冬の道路環境の違いなどから欧米に比べ長いこと興味は上がりませんでした。

 この間にもスタッドレスの進化は進みます。耐摩耗性を訴え、雪がないドライ路面でも長く使える特性を強調します。また雪が降らなくとも路面温度の低下によって、夏タイヤでは性能レベルがそれまでよりも劣ります。スタッドレスならそれを補い、夏タイヤ以上の安心感をもたらします。これにより近年は非降雪地域でも推奨されることに。

 でも1年に1回雪が降るかどうかでそれを購入するのはやはり迷う。正直二の足を踏む人が多いでしょう。そこにオールシーズン、グッドイヤーと言ってもいい。主張を強化、1年中交換無しでとっさの雪に対応でき、しかも夏タイヤの性能も備えるのは画期的でしょ、と!
 
 それまでの一律的な市場ニーズは変化、他メーカーも可能性追求に乗り出します。追随はフォローとなりオールシーズンカテゴリーは隆盛を果たします。最新は6メーカー、7製品(2019年1月にはもうひとつ追加)のラインアップを形成。一昨年が確か2メーカー2製品だったので大幅な成長を実現したことに。

 冬シーズンにスタッドレスタイヤ以外の選択肢があることはユーザー視点からするとかなり魅力的。(飽くまでも非降雪地域へ向けたもの) 但し、普及へ繋がるかはまだ未知数。今シーズンの結果が今後の可能性へ大きな影響を与えます。売れなければまた衰退ありかも。

夏・冬用の性能を兼ね備えた全天候型であるオールシーズンタイヤ、2019-2020年シーズンは隆盛へ向かう! 季節を問わず多彩な路面コンディションに対応。

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