このところすっかりSUV/4×4オフロードに傾倒、車種事情を考慮した結果なので致し方ない。ただ基本、というか元来からスポーツタイヤ好きの志向に変化なし。そうタイヤの基本形がスポーツである、という捉え方に固執する姿勢は変わらず。正直、新たな製品投入に関しての興味はそれを上回るモノありません。
変革はスポーツタイヤを変えるか?
しかしながら少しばかり見方を変える必要性も感じています。カーボンニュートラルに向けたタイヤ変革の動きはアジアンタイヤとて同様。車種事情の変化、将来的には電動車という発想。そこから更に進みEVまたは燃料電池車(FCEV)のみにするという。これに沿うタイヤの提案はメジャーやアジアンタイヤ分け隔てなく求められることになるかと。
NANKANGはいち早く対応した製品を投入、ターゲットにするのはEV、ハイブリット、そして高い静粛性を求めるユーザーだという「NEV-1」がそれ。主張する最大の点はハイレベルな静粛性。但し、現状のサイズラインアップは4つ‥ これでも当初は1つから開始されたので徐々に拡大しているのは間違いない。更なるフォローアップは急務かと。
で、表題に挙げたスポーツタイヤに対する拘りだけれど、アジアンタイヤにおける人気は相変わらずの状況にあります。当サイトの掲載製品は100を超えるも、ランキングのトップ10に入るのはスポーツが圧倒的で10製品中6製品。
しかもほとんどが定番化、「ATR SPORT」、NANKANG「NS-2R」、NITTO「NT555 G2」は特に完全レベルに到達。それほど興味を維持していると受け止めます。この現状からはカーボンニュートラル云々は響いて来ない。ということもありアジアンタイヤにおけるスポーツの絶対性は頑なな状況にあります。
ただそれいつまで続く? 先般ミシュラン「e・PRIMACY」の発表を伝えたけれど、対象は完全電動車に絞り込んだもの。メジャーメーカー、しかもビッグ3の一角が動き出したことで横並び大好きのタイヤ業界が追随するのは間違いない。既述した「NEV-1」はその布石?
メジャーが動いてもアジアンタイヤは一線を引いて、とは今回ばかりは難しい。ということからスポーツタイヤの今後を危惧しています。
正直つまらない時代になりました。エンジン音じゃなくてモーター音では感動も何もない。痺れるようなモーター音ですね、絶対ないでしょ。3年後、5年後のアジアンタイヤ、製品展開は読めません。