先般伝えたけれどダンロップでは2021-2022年シーズンへ向けSUV用スタッドレスタイヤの新製品、「WINTER MAXX SJ8+」の投入を発表しました。2021年8月1日から発売開始。ということで、冬へ向けた新製品の動きが始まりました。
以前は9月1日から発売というのが多かった。しかし、近年は8月1日からというのも珍しくなく、それを考慮すれば6月の発表は既定と言えそう。しかも、車種としてのSUV人気は依然として好調、従ってスタッドレスもSUV用の傾倒は進むと考えています。ここではその動きを探ってみようかと。
スタッドレスタイヤもSUV強化
ちょっと前からSUV用スタッドレスタイヤに対するメーカー施策には変化が表れています。乗用車用スタッドレスタイヤの技術を流用し、特にアイス性能強化を主張の柱に据える。ところが名称はSUV専用ブランドを継承、その括り内で訴求を図るのが一般的でした。
しかし、このところ技術流用に留まらずブランドも踏襲。SUV専用から決別し乗用車用へスイッチ、スタッドレスタイヤとして統一を図ります。
その施策、各メーカーで一巡し更なる高性能化へ向かいます。メーカー至上最大性能を謳うアイス性能を更に上回る技術の実現を強調、留まる事がない技術進化を訴えます。それが最近共通する内容です。
で、2021-2022年シーズンに際しては上述したダンロップが封切り、既にスタート。これに続くのは‥ ということで予測する前に以下発売年を確認してみたい。
ブリヂストン BLIZZAK DM-V3 2019年8月
ヨコハマ iceGUARD SUV G075 2016年9月
ダンロップ WINTER MAXX SJ8 2013年9月
トーヨー OBSERVE GSi-5 2013年9月
グッドイヤー ICE NAVI SUV 2014年8月
ミシュラン X-ICE SNOW SUV 2020年8月
ピレリ SCORPION WINTER 2012年
コンチネンタル ContiVikingContact6 SUV 2014年9月
通常、発売から4年がモデルチェンジの目安です。ただ従来SUVに対してはそこにプラス2~3年が普通。ところが夏タイヤはそれを打破、新たな投入が加速し4年サイクルに迫る動きが活発化しています。
スタッドレスタイヤもこれに沿うだろうと考えます。すると上に記載した製品のほとんどがモデルチェンジの対象になってしまいます。これは現実的に難しい‥ ということでヨコハマ、トーヨー、グッドイヤーあたりかな? 進化系の投入が期待されます。