低燃費タイヤ or エコタイヤ 違いはどうよ?

 低燃費タイヤとは何? エコタイヤとは違うの? 一緒くたにどっちも同じ、というのも見受けられますが厳密には異なる、という捉え方をしています。

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低燃費タイヤの規定

 ユーザーに対して分かりやすく適切なタイヤ性能の情報提供を行うことを目的に、2010年1月より開始されたのが「ラベリング制度」。「転がり抵抗係数」と「ウェットグリップ性能」の2つに対して等級分けを行ない、一定以上の等級(転がり抵抗係数が「A」以上、ウェットグリップ性能が「a」~「d」の範囲内)を獲得した製品のみが低燃費タイヤと定義されます。

 一方エコタイヤは、燃費が抑えられる、つまり使用する燃料の節約を実現しCO2の削減にも繋がる効果が大きい製品に対する総称の意味が強いかと。厳密な規定や等級などは存在せず、ある意味メーカー主張の有無による、極端な話エコです! とアナウンスすればエコタイヤとして括られてしまう曖昧さがあります。

 そこで公平な情報提供が求められて定義されたのが低燃費タイヤとなる訳です。但し、それも業界自主基準に留まります。ただ一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)への参画起業であることが盛り込まれています。

 具体的には2021年6月現在、㈱ブリヂストン、住友ゴム工業㈱、横浜ゴム㈱、TOYO TIRE㈱、日本ミシュランタイヤ㈱、日本グッドイヤー㈱、㈱ハンコックタイヤジャパン、クムホジャパン㈱、ナンカンタイヤ㈱、㈱オートバックスセブン、ピレリジャパン㈱、ネクセンタイヤ コーポレーション、㈱マキシスインターナショナルジャパン、ノキアンタイヤ の14社が名を連ねています。

 これらのメーカーから発売された製品で、一定基準を満たしたモノのみが低燃費タイヤと名乗ることが可能、ということです。エコタイヤを厳密化した、という言い換えも可能かと。

 低燃費タイヤの制度が確立してから10年以上経過、従って市場では既に一般化していると受けとめています。しかしながら冒頭で触れたように調べるとそうでもないような‥ 同一で扱っているのが未だ見られます。

 ということで、低燃費タイヤに限定し各製品の転がり抵抗係数とウェットグリップ性能のグレーディングを示したエコタイヤ性能比較、更にはエコタイヤ性能比較(エコ~低燃費タイヤの変遷)で更なる詳細に触れているので理解を深めて欲しい。

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