タイヤカテゴリー、SUVと4×4オフロードへの傾倒は既に数年前からの兆候です。今年はコロナ禍で中止になったけれど、東京オートサロンのタイヤブースを見れば一目瞭然、カスタムカーの祭典でその強化を感じていました。
筆頭はヨコハマとトーヨー、両メーカーともSUVに留まらず、というかカスタムカーの目立つ演出は4×4オフロードが上回ります。敢えてワイルドさを強調、M/Tタイヤの演出はちょっと引く程ド派手なものでした。
数年前までカスタムカーと言えばスポーツカーの独壇場、しかしいつしかSUVと4×4オフロードが一定規模を占める程に。正直個人的にはこの手のド派手な演出は苦手。製品そのものが目立つ存在だし、もう少し品があっていいのかな、と思ってしまったのは事実です。
ただ市場の車種事情に反応したリアルな展開であったことは間違いない。SUVと4×4オフロード人気は本物です。新車投入、車種事情はその流れを強調するものばかり。従ってタイヤメーカーが傾倒するのは至って自然の流れかと。
積極性を示したヨコハマとトーヨーの製品ラインアップ、魅力ある展開を図ります。ヨコハマは「GEOLANDAR」シリーズでほぼ統一。しかし「BluEarth」シリーズも加えアプローチに広がりを図りました。
またトーヨーは「OPEN COUNTRY」シリーズでオン・オフを完結するも、同時に「PROXES」シリーズで3種を構成するなど多彩なユーザーニーズに対する主張が響きます。
他メーカーはラインアップの絶対数では及ばない、しかし新製品を投入する姿勢はやはり最新の車種事情を受け入れものです。
3-4月の夏タイヤ需要を狙った新製品も既に発売から数か月が経過、注目したブリヂストン「ALENZA LX100」とトーヨー「PROXES CL1 SUV」は狙いに近い動きになりつつあるのでは。そう認知が上がっています。またダンロップのA/T「GRANDTREK AT5」は12シーズン目で待望の進化だしこちらも注視しています。
いうことで、今度は6-7月のボーナス需要へ向けた今シーズン第2弾へ間もなく突入。プレミアムコンフォートやスポーツを抑えSUVと4×4オフロードが優るのか、興味と期待に新たなワクワクを抱いています。

