タイヤチェーンの種類別に登坂路を上りきれるか検証 – JAF

 JAF(日本自動車連盟)では、タイヤチェーンの種類別に登坂路を上りきれるか検証した結果を公表しています。2019年2月、北海道士別市にある交通科学総合研究所で実施したものです。

 テストした製品タイプは、金属チェーン(亀甲型)、金属チェーン(ハシゴ型)、非金属チェーン(ウレタン系)の3つ。夏タイヤにこれら3つのチェーンをそれぞれ装着し、圧雪された登坂路(15%および20%)を上れるかを検証。

 条件はこう。まずテスト車はFFのコンパクトカーを使用。新品夏タイヤにチェーンを装着。圧雪路は雪が踏み固められた状態の坂道で全長50m。それぞれ3回ずつ実施する。なお登坂路(15%)は勾配=約8.5度、登坂路(20%)は勾配=約11.3度。

 その結果、登坂路(15%)はいずれのチェーンでも3回全て上りきることが出来ました。しかし登坂路(20%)になると結果が異なります。

 金属チェーン(亀甲型)が3回いずれも上りきったのに対し、金属チェーン(ハシゴ型)は1回目が約20m、2回目が約15m、3回目が約30mまで。更に非金属チェーン(ウレタン系)は1回目が約15m、2回目が約10m、3回目が約15mまで。後者2つはいずれも途中でスリップし上りきることが出来なかったよう。

 この結果から絶対的な信頼性を持つのは金属チェーン(亀甲型)、ということかと。但し、JAFの注意書きにあるのだけれど、結果は一例であり雪道やクルマの駆動方式、タイヤの種類などで変わることがある、としています。

 JFA(日本自動車連盟)では、タイヤチェーンの種類別に登坂路を上りきれるか検証した結果を公表しています。2019年2月、北海道士別市にある交通科学総合研究所で実施したものです。

市場シェアはどうなっている?

 実は最も売れているのが金属チェーンだという。2016年度の販売数は金属製チェーンが約40万ペア、非金属製チェーンは約24万ペアだそう。非金属製に比較して流通量、そして手頃な価格の製品が多い為では。トラックやバス、商用車などは圧倒的に金属対応だし‥ ただ乗用車に限定されるとどうかな?

 そこで探したらこんな数値も。チェーン市場におけるタイプ別シェアは非金属タイプが約40~45%だという。カーメイトの資料です。でも古くて平成18年(2006年)のもの。そこから13年経っているけれど同様、もしくはもっと拡大と推測します。更には布製タイヤカバーの勢いも無視することは出来ないでしょう。

 追い風は2018年に施行された新たなチェーン規制です。国土交通省が挙げたチェーンの括りに布製タイヤカバーが含まれている。従来飽くまでもエマージェンシー的な一時の脱出用品であったものから、チェーンとしての位置付けに確証を得たことになります。これ宜しく訴求強化が進みます。

 絶対的な効きが重要なことは承知しています。ただ求められるのはその1点だけじゃない。容易な着脱性と乗り心地、更には耐久性なども大切な性能要件です。これらトータル的に優れるのが非金属タイプ、その結果乗用車用として半数近くのシェア獲得に繋がっているのでは。

 ただ万が一、もしもの為に、という確実性を求めるのなら、JFAのテスト結果に反応すべきだと思います。そしてスタッドレスタイヤを装着していても、常にチェーンを車内に備えておくことも検討すべきかと。これで完全でしょう。

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