スタッドレスとオールシーズン、どっちを選択すべき?

 先週、東北地方の冬用タイヤ装着状況調査 (第1弾)を報告したけれど、過去辿って比較すると数値はまぁこんなもんでしょ! という結果に。ただ今シーズンはその数値以上に暖かさの影響あるような。

 先週末に用があり3日間ほどあちこち出掛けました。我が町よりも明らかに寒い、しかし紅葉がまだ完全じゃないです。我が町も11月上旬なら見頃のはず。ところが今年はまだ早い。なので暖冬を強く感じています。

 紅葉はショウガナイ、気になるのはスタッドレスタイヤの市場動向です。暖冬の上に増税、更にはタイヤそのものの値上げもあるし全体的な盛り上がりとっても心配です。今シーズンはオールシーズンが台頭、スタッドレスのマイナス分を埋めてくれるかな。

 でもオールシーズンはスタッドレスタイヤの代りになるの? という疑問が。その主張は冬の浅雪程度なら走行可能。スノーフレークマークの刻印で認められた性能は高速道路の冬用タイヤ規制でも通行可能、としています。ということは結局どうよ? それぞれの特性からまとめてみました。

どっちがどうよ?

 スタッドレスタイヤは近年非降雪地域でも装着の有効性が聞かれます。理由は、気温低下によってたとえ雪のないドライ路面であっても夏タイヤ以上の安定性が望めるから。

 気温7℃を境にゴムの硬化が促進し夏タイヤならグリップは低下します。一方低温でも硬くなり難い柔らかいゴムを採用するスタッドレス、この環境なら夏タイヤの性能を上回る、というのがメーカーの主張。

 更には低燃費化を実現するために転がり抵抗低減を追求。一昔前の低燃費タイヤ並みを謳う製品だって珍しくありません。また摩耗の抑制にも進化を果たしています。最新第6世代では第4世代と比較しその性能は1.5倍にもなるというから相当なもの。静粛性と乗り心地だってブロック剛性の向上効果によって快適を強調します。

 対してオールシーズン、コンパウンドは夏・冬用に耐えられる、要は季節を問わず通年多彩な路面コンディションに対応する特殊なものを採用します。ゴムの硬化が懸念される気温7℃以下でもしっかりした走りが期待出来る、ということ。

 更にはM+Sが表示されスノーフレークマークの刻印もあり、浅雪を超えそこそこの雪路までなら行ける、と強気。トレッド面は製品毎にそれぞれだけれど多くはセンターからのV時デザインを採用。ブロックには多くのサイプ(細溝)が刻まれます。排雪効果をこなす役割を果たす為に有効です。

 スタッドレスにおける雪路性能は雪柱せん断力の効果です。雪路ではタイヤの摩擦力が最小化。そこでトレッド面に幅広の深溝を刻みブロックを設置、タイヤの回転でその溝が雪を踏み固めて柱を作り蹴り出すことでグリップを生み出します。

 オールシーズンの雪路性能も基本はこれ。従って特殊化されたトレッドの専用デザインとゴムの効果は雪路でそこそこの性能を果たせる、ということかと。

 で、興味はその先。更なる降雪量で路面の厳しさが明らかならオールシーズンの限界が訪れます。更には気温低下によるアイスバーン化ではもう無理でしょ。冬シーズンはこれが日常的ならスタッドレスタイヤを選択しないと。

 オールシーズンの普及、グッドイヤーによると北米が80%、欧州が50%ほどだという。じゃ国内は? 正直その数値さえ興味にならないほど低いかと。理由は道路の除雪環境の違い、そして降雪後様々に変化する路面状況の対応に難しさがある為、と言われています。

 ところが2019-2020年冬シーズンには変化が。一気に拡大したオールシーズンラインアップは改めてユーザーの迷いを呼び起こすまでになりました。オールシーズンでもいいのかな?

 まとめましょう。降雪地域はスタッドレスタイヤを、非降雪地域ならオールシーズンを、という線引きが可能かと。ただ飽くまでも基本なので、非降雪地域でも安全性を考え必要によりスタッドレスタイヤも選択肢に。そこは自身の使用環境の判断を誤らないようにして欲しいところです。

2019-2020年のスタッドレスタイヤ製品動向はどうよ? 新製品は最新技術のアドバンテージを、一方従来品は熟成から得た信頼性とサイズ展開に有利さを持つ。新旧それぞれの特性を理解し後悔のないタイヤ選びを!
夏・冬用の性能を兼ね備えた全天候型であるオールシーズンタイヤ、2019-2020年シーズンは隆盛へ向かう! 季節を問わず多彩な路面コンディションに対応。

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